日々の食べ残しには、次の食を育てる可能性が秘められています。
その可能性を引き出すのがミズアブの幼虫。
彼らは高速で食べ残しを分解し、次の食の栄養源をつくりだします。
私たちGrubinは、そんなミズアブと人間の共生のカタチを提案します。
食べ残しへの向き合い方のアップデートに取り組んでいきます。
Hungry Cubeは、日々の食べ残しをその場で分解し、魚と野菜を育てることができる小型リサイクル装置です。
1日約1kgの食べ残しを分解可能で、成長したミズアブの幼虫をエサとして与えることで日々の生活に癒しをもたらす金魚などの観賞魚を育てることができます。
さらに魚のフンによって水耕栽培で日々の食に添えられるハーブや野菜が育ちます。
しかも、成長した幼虫の一部は装置内で蛹になり、羽化させ、成虫同士の交尾・産卵を促すことで新たな幼虫を追加する手間がなくなります。
新たな食品循環の体験を届けたい。
Hungry Cubeはそんな我々の想いが詰まったプロダクトです。
Hungry Frameは、生活の中でミズアブと心地よく共生できるプロダクトです。
上から植物、ミズアブ、魚の3層構造。
食べ残しの栄養でミズアブが成長し、魚にとって高タンパクなエサになります。
またミズアブのフンが肥料となり、上の層へとつながる野菜たちが成長。
日々の食べ残しをミズアブのエサとすることで、半永久的に食が循環します。
ミズアブの層を覆うデザインは、様々なパターンからお気に入りのものを選ぶことができます。
こうして、ミズアブとともに、食べ残しへの向き合い方のアップデートを目指します。
幼虫
成虫
アメリカミズアブ(学名:Hermetia illucens)は、アメリカや日本をはじめとする世界全域に広く分布するハエの一種で、近年、食品リサイクルの優良な媒介として注目を集めています。
というのも、ミズアブの幼虫はバクテリアの数十倍とも言われる速度で生ゴミを分解でき、最終的には成長した幼虫自身がタンパク質豊富な養鶏、魚類養殖等の飼料となると同時に、幼虫の糞は肥料となります。
しかも、アブ、という名前ながらミズアブの成虫は人を噛むことはなく、むしろ疫病などを媒介する可能性が非常に少ない衛生的かつ安全な昆虫であることが知られています。
大学入学後、アメリカミズアブに出会いGrubinを設立。2年以上、ミズアブの飼育・研究を行う。東京大学医学部医学科在籍、孫正義育英財団3期生。
長岡高専在籍時に、ケニアにおいてアメリカミズアブの飼料販売を行うスタートアップへの技術支援プロジェクトに携わる。主に装置の設計・製造を担当。筑波大学理工情報生命学術院在籍、孫正義育英財団3期生。
Grubin設立メンバーであり、カンボジアや日本における活動を牽引。主に製品開発などを担当。東京大学工学部物理工学科在籍。
改善の余地のある、日々の食べ残しへの向き合い方。
ミズアブによる新たな食品循環の体験が手軽に実現します。
社員食堂(オープンキッチン)内にて
2019年6月-2020年7月
初の公の場での実証実験でありながら、快く受け入れてくださったCookPad様。
上部に設置した水槽には金魚を飼っており、ミズアブの粉末を含んだ餌を社員の方々があげられるような工夫をし、循環を実現すると同時に受容性を高める工夫を行いました。
オフィス内コーヒースペース部にて
2019年11月-2020年1月
コーヒーメーカーなどが置かれた、オフィス内の憩いの場所に設置して頂いた三井不動産様。社員の方の中には、幼虫の様子を非常に気にかけてくださり、毎日装置内を覗いてくださる方も。余ったお土産や、お弁当で残ったご飯など、様々な食べ残しが生まれ変わる場となりました。